GB PHILIPS SABL192 レナード・バーンスタイン ニューヨーク・フィルハーモニック コープランド 名曲撰 バレエ組曲「ロデオ」、「ビリー・ザ・キッド」

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「 GB PHILIPS SABL192 レナード・バーンスタイン ニューヨーク・フィルハーモニック コープランド 名曲撰 バレエ組曲「ロデオ」、「ビリー・ザ・キッド」」を通販レコードとしてご案内します。

34-5072

商品番号 34-5072

通販レコード→英ダーク・プラム銀文字盤 HI-FI STEREO

虫出しの雷増えて、春爛漫 ― 「アパラチアの春」も含め、アーロン・コープランドの音楽は、どの曲も穏やかだが芯の力強さがあっていい。短いが「市民のためのファンファーレ」を聞く度に、トランペットの響きに強い愛国心を感じさせる。レナード・バーンスタインのように情熱的で才能に恵まれた代弁者をもつ作曲家は幸せである。コープランド作品のこれらの演奏は最初に発売されて以来ずっと好評で、のちに作曲家自身によって録音された作品全集より好まれてもいる。作曲家自演の演奏に関心があった頃でもあり、わたしはコープランド自身の録音で最初に聴いたがバレエ組曲という性格の音楽に期待している理想があるためか、「ロデオ」と「ビリー・ザ・キッド」はコープランド自作自演より好んでいるレコードが多い。バーンスタインはこの曲にリズムの正確な鋭さを与えるが、また例によって心の底からの温かみをもたらしてもいる。まるで自作自演のような乗りの良さで、しかもオーケストラはこの上なく腰が軽く、リズム感も抜群。各楽器が生き生きして艶のある音を出しており、特に管楽器がもの凄く上手い。そしてバーンスタインは、この曲をだれよりもよりよく知っているニューヨーク・フィルハーモニックから名人芸的な反応を巧みに引き出している。コープランドのオーケストラ作品のディスクとしては永遠のスタンダードともいうべきバーンスタインの傑作の1枚。こんなコープランドは今後そう出るものではない。1959年の録音で、録音場所はボストンのシンフォニー・ホールとなっている。ディスコグラフィーを見ると、同じ日にショスタコーヴィチの〝交響曲第5番〟(Columbia Masterworks ‎– MS 6115)をも録音セッションしている。スターリンの死後のフルシチョフの雪解け時代、そのチャンスを逃さずアイゼンハワー大統領が推し進めた、その政治的にも意義深いバーンスタインとニューヨーク・フィルの音楽外交の成功が生々しい10月に帰国した指揮者とオーケストラは、その熱狂と興奮をそのままに、1959年10月15~20日まで毎日ショスタコーヴィッチの交響曲第5番をメインとするコンサートを行い、15~18日がカーネギー・ホール、19日はボストンの西にあるスプリングフィールド、20日が最終日ボストン。この日、わずか1日で演奏会と、このディスクの演奏をセッション収録しました。バーンスタインは少し前までRCA専属であり、ボストンのシンフォニー・ホールはRCAの牙城で同社の録音システムも設置されていたかも知れず、セッション時間までは分からないが午前中や、演奏会前のリハーサルと兼ねてレコーディングしてしまった、のかスポーティーな快感を味わうのにはこの上ない。そこそこハードなスケジュールの上に録音まで仕上げるのですから、バーンスタインもニューヨーク・フィルも本当にタフです。(MS 6175 原盤)

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