AU CBS 2BR220021 レナード・バーンスタイン ニューヨーク・フィルハーモニック マーラー 交響曲7番

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34-14813

商品番号 34-14813

通販レコード→豪ブルー・レーベル黒文字盤〝Walking Eye〟

通俗性と聖性とがマーラーのそれと見事に合致し、バーンスタインならではの俊敏さも伴った自在に変転する表情の妙味 ―  〝夜の歌〟でのバーンスタインの演奏は、この曲の本質を明らかにしたものとして語り継がれる演奏です。バーンスタインのマーラー演奏は極めてドラマティックなものだ。変幻自在のテンポ設定や思い切った強弱の変化、そして猛烈なアッチェレランドを駆使するなど、その劇的な表現は圧倒的な迫力を誇っており、聴いていて手に汗を握るような興奮を味あわせてくれる。バーンスタインは、DVD作品を含めて3度にわたってマーラーの交響曲全集を録音した唯一の指揮者でもあるが、1960年代を中心に手兵ニューヨーク・フィルハーモニックを軸として、第8番はロンドン交響楽団を起用して録音した史上初の〝マーラー:交響曲全集〟はアナログ3chでレコーディングされており、最高の音質で後年の再録音全集にはない熱気を湛えた演奏は、今でもベストワンと呼ばれるに相応しい人類の音楽遺産と言えます。この時代のニューヨーク・フィルには、フルートのジュリアス・ベイカー、オーボエのハロルド・ゴンバーグ、クラリネットのスタンリー・ドラッカー、ホルンのジェームズ・チェンバーズ、トランペットのウィリアム・ヴァッキアーノ、打楽器奏者のソール・グッドマン、ウォルター・ローゼンバーガーらが名手として名高い。コンサートマスターはジョン・コリリアーノ、デイヴィッド・ネイディアンであった。ニューヨーク・フィルのスペックの高い機能的で現代的なトーンが実にマッチしている、切れのいいソリッドな演奏です。マーラーの交響曲の中でも特異な位置を占めるこの第7番は、今ひとつとっつきにくさのある曲とも言え、細部の表情付けがスコアで過剰なまでに求められているこの作品はもともとバーンスタイン向きとはいえ、ここでの俊敏さも伴った自在に変転する表情の妙味はやはりこの頃のバーンスタインならでは。バーンスタイン自身が持つ通俗性と聖性とが、マーラーのそれと見事に合致し、同時にマーラーの持っていたユダヤ人としての屈折した精神をも体現している。バーンスタインの華麗な指揮と明快な音楽解釈、そして何より豊かな音楽的才能は大編成による豊かな表情と振幅の大きなダイナミズムを特徴とするものですが、ニューヨーク・フィル時代は音楽づくりがまだ率直なこともあり、勢いの良さとリズミカルな楽しさが聴きものともなっています。若きバーンスタインの魅力に溢れた一枚だ。

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