US LONDON CS7024 ウラディーミル・アシュケナージ ベートーヴェン ピアノソナタ5番、6番、15番

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34-19767

商品番号 34-19767

通販レコード→米レッド・レーベル銀文字 ffrr盤

スコアに刻み込まれた音楽本来の自然な流れを汲みとる手腕 ―  2017年80歳を迎えた名ピアニスト、ヴラディーミル・アシュケナージは、この6月にNHK交響楽団の定期を指揮している。演奏会に足を運んだ友達は多く、それぞれに多くの感動を胸に刻んでいる。現在は、世界各国のオーケストラに客演して、円満な人柄を反映した指揮ぶりで、幅広い演目を手がけている。現在の指揮者活動を予測もしていなかった、アシュケナージの若き日、1960年代から70年代にかけてベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を録音していますが、一昨日、昨日に紹介した2枚の3曲、「熱情」、第7番、「ハンマークラヴィア」は何れもその後に録音しなおされている。1971年に第32番から、全集録音は始まった。本盤の表紙には〝第7集〟とある。3曲からなる作品10の5番と6番、「田園」の愛称がある第15番が含まれている。同時期のマウリツィオ・ポリーニもドイツ・グラモフォンでのソナタ全集もそうだったが、ショパンコンクール優勝者がベートーヴェンのレコード録音に臨む場合、ロマン派の先駆けとなった後期ソナタから演奏することが多い気がする。しかし、アシュケナージは1991年に第30番から32番のピアノソナタを再録しており、指揮者としてのキャリアから身に付けた音のバランス感覚と円熟味増した演奏で、全体を通じて楽譜に忠実な演奏からはアシュケナージが求めているものが伝わってくる。彼の、あくまでも作品が主役であるというアプローチには好感が持てる。その音楽と向き合う姿勢は、つねに真摯である。模範的な演奏を聴くならこれを聴くことをお薦めする。吉田秀和氏は「世界のピアニスト」で、アシュケナージの「ハンマークラフィーア」やバッハのピアノ協奏曲のLPを例にとって、その音色の多彩さに言及し、少々留保付きだが、すべてを黄金に変えるミダス王、豊麗な美女のようだと称している。21世紀に入ってから、バッハの作品のレコーディングを開始した。これについても、「若い頃からバッハはずっと大好きでした。しかし、ロシア出身のピアニストにバッハを、というオファーが誰からもなかったのです」と穏やかに語っていた。小柄な彼の身体からは想像もできないほどの強靭なタッチによる美しい音色と切れ味の鋭いテクニックでベートーヴェンの中期の傑作を雄弁な語り口で弾いています。ときにアシュケナージ30歳。美しいピアニズムと高度なテクニックが一体となった壮年期の録音で、才気が漲っている。アシュケナージは一般に、ヴィルトゥオーゾと称されるほど多くの難曲を弾きこなし、その上音色が多彩で、美しい音のピアニストとされ、ピアノの教師や生徒のお手本になる演奏をすると言われている。エキセントリックな表現や常軌を逸したデフォルメなどを拝しつつ、スコアに刻み込まれた音楽の自然な流れを大切にして、形づくっていく手腕に日ごろ調律のとれたピアノの音に接している聴き手ほど、レコードやCDからのピアノの響きを補完して聴こえていることだろう。

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