FR DGG SLPM138 118 ニカノール・サバレタ エルンスト・メルツェンドルファー ベルリン放送交響楽団 ボイエルデュー ロドリーゴ ハープ協奏曲

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34-12116

商品番号 34-12116

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スペインの哀愁、そして明るさに満ちた ― アランフェスは、首都マドリッドから南へ約47キロほどに位置するスペインが誇る古都です。概ね乾燥した中央スペイン高原地帯にあって、タホ河の恵みで樹木がよく成育し緑豊かな土地であったため、古くから王侯の憩いの場となり、素晴らしい離宮や庭園がありました。しかし、内戦中、フランコ側の軍隊がアランフェスに入城し、人民戦線側の市民を壁に立たせて銃殺するという出来事もありました。スペイン内戦が終結した後、ロドリーゴはビクトリア夫人と共にアランフェスを訪れます。目の不自由な夫に妻が語りかけます。カルロス1世からフェリペ2世の時代にかけてスペイン宮廷の離宮が置かれ、小ヴェルサイユといわれたほど壮麗な、宮殿の遺跡がいまなおのこされている、アランフェスが如何に美しい街であるか、そして、内戦で何が起こったのか。そして、ロドリーゴはそのインスピレーションを、ギター協奏曲という形式で書き上げます。ギターはオーケストラと対峙する時には、音量的に余りにも非力です。しかも、ロドリーゴ自身はピアニストでありヴァイオリンの演奏にも長けていましたが、ギターを弾けません。にもかかわらず、ギターにこだわりました。何故ならば、ギターこそスペインが生んだ民族楽器だから。アランフェスが体現しているスペインの栄光と歴史、そして哀愁と悲しみを音楽的に表現するには、ギターをおいて他のにない、という確信です。数々の作品を通じてクラシック・ギターの普及に功があったとされ、とりわけ『アランフェス協奏曲』はスペイン近代音楽ならびにギター協奏曲の嚆矢とみなされている。さて、現代における〈ギター協奏曲〉というジャンルに先鞭をつけたこの作品は、1930年代の国外遊学期に着想され、1939年、スペイン市民戦争の終わった年に完成した。ギターの技術的な面に関しては、スペイン屈指のギタリストで長らく王立音楽院教授をつとめたレヒーノ・サインス・デ・ラ・マーサからの助言が大きかったという。ロドリーゴ自身の言葉によれば、この曲の中に描かれようとしたものは〝憂愁にとらわれたフランシスコ・デ・ゴヤの影、貴族的なものが民衆的なものと溶け合っていた18世紀スペイン宮廷の姿〟だという。〝形式においても情感においても、古典性と民衆性を統合したものであることを望んだ〟とも彼は語っている。本盤の《セレナータ協奏曲》の「セレナータ」は、夕方の屋外で、恋人や女性、親しい人を称える音楽を意味していました。光を浴びた色彩豊かな硝子細工のような音が、ファンタジックに、軽快に進んでゆきます。そして、間奏曲を経て、夜会へ向かいます。第1楽章「学生の楽隊」、第2楽章「間奏曲」、第3楽章「夜会」。ロドリーゴはこの作品を光り輝き、澄みわたり、喜びに満ちたものにしようとしていたそうです。彼は幼児期に失明しているのですが、そうは信じ難いような、鮮やかで珠玉の作品です。

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