FR CBS W-5 ブルーノ・ワルター ニューヨーク・フィルハーモニック フランシス・イーンド マーサ・リプトン デイヴィッド・ロイド マック・ハレル ベートーヴェン 交響曲全集

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34-14201

商品番号 34-14201

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響きの明晰性より音楽的な意味の明晰性を ― 戦後、ニューヨーク・フィルハーモニックの音楽顧問を務めるなど欧米で精力的に活躍を続けたが、1958年に心臓発作で倒れてしばらく休養。1960年暮れにロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会で当時新進気鋭のヴァン・クライバーンと共演したのを最後に、演奏会から引退した。80歳を越えた晩年のブルーノ・ワルターは米国は西海岸で隠遁生活送っていたが、米コロンビア社の若き俊英プロデューサー・ジョン・マックルーアに説得されドイツ物中心にステレオ録音開始するのは1960年から。ベートーヴェンの《合唱》交響曲のレコードは、その前後にモノーラル録音とステレオ録音の2種がある。どちらも第1楽章〜3楽章までの録音と、第4楽章の録音は異なるオーケストラとの別セッションという共通がある。ワルターにとって《合唱》はどういう存在だったのだろう。ニューヨーク・フィルとの《合唱》はロマンティックでダイナミックな演奏。本盤は、1949年4月16日(1~3楽章)、1953年3月7日(4楽章)録音。SPレコードで発売された、1949年5月4日(4楽章、ソプラノ:イルマ・ゴンザレス、アルト:エレナ・ニコライディ、テノール:ラオール・ジョバン、バリトン:マック・ハーレル)録音を置き換えた。ここでのワルターはウィーン時代とはまるで趣の異なったスタイルを披露しており、全体の運びが非常にエネルギッシュで推進力に富んでいます。勿論、リズムの絶妙な進行という点では確かにワルターの演奏であり、テンポを揺らせたずいぶんと重々しい第1楽章、異様に早いテンポ運びの第2楽章など、昔日の残り香を存分に感じ取ることが出来るのですが、戦前の演奏をSP盤で聴いてしまうとニューヨーク・フィル時代、ステレオ時代のワルターは別人に思えてしまうのです。コロンビア交響楽団時代がなければ埋もれた指揮者に成ったかもしれないが、ワルターの変容ぶりには戸惑わされる。ワルターとオットー・クレンペラーのレパートリーはモーツァルトとマーラーの音楽が大きな柱の一つになっている。周知の通り、ともにユダヤ人であるワルターとクレンペラーはマーラーの直弟子にあたり、マーラーを熱心に取りあげていた。ワルターの演奏は情緒的とされながら、音の出し方は似ている。ただしワルターはアルトゥーロ・トスカニーニのようにオーケストラに対して威圧的な態度をとることがなく、穏和とか柔和というイメージがついているが、当の本人は「私の関心は、響きの明晰性よりもっと高度の明晰性、即ち音楽的な意味の明晰性にある」とか「正確さに専念することで技術は得られるが、技術に専念しても正確さは得られない」と述べているように、音楽的な「明晰性」と「正確さ」を得るためであればアポロンにでもディオニュソスにでもなれる人だった。

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