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GB LONDON SPC21037 エーリヒ・ラインスドルフ ワーグナー・タンホイザー序曲集/シュトラウス・ばらの騎士
商品番号 34-14743
通販レコード→英レッド・アンド・ホワイト Phase 4 Stereo 黒文字盤
若い頃は気付かなかった音楽の本質のようなものに触れることは間々あることだ ― フェイズ4方式で録音された、エーリヒ・ラインスドルフによるリヒャルト・シュトラウスとワーグナーの録音は『ハイ・フィデリティ』誌で、その大きく広がりのあるオーケストラ・サウンドが高く評価されました。本盤は1970年代の初めに、英デッカが当時この会社の売りだった〝PHASE4〟で録音したもの。音は今聴いても新鮮ないい響きだ。この〝PHASE 4 STEREO〟は、専用の「4トラック」レコーダーを中心とした機材で録音したシリーズで、1962年に始まります。舞台裏で演奏される別働隊を個別に録音することで、違う方向から聴こえてくる再生音は鮮明で、発展的と勘違いされがちな、1970年代に各社から発売されていた、実験的4チャンネル盤とは別物です。もちろん、通常のステレオ装置で聴くことができます。当初は20チャンネルのコンソールと4トラックレコーダーを使用、以後機材をアップデートしているものと思われます。ワーグナーの歌劇《タンホイザー》より『序曲とヴェーヌスベルクの音楽」のコンサート・ヴァージョンと、リヒャルト・シュトラウスの楽劇《ばらの騎士》からの組曲。楽劇《ばらの騎士》は、ウィーンの貴族社会が育んできた古き良き欧州文化の爛熟期の作品です。〝ばらの騎士〟とは婚約の印として銀のばらを渡す使者のこと。ウィーンを舞台に、元帥夫人の若い恋人オクタヴィアンが若い娘ゾフィーと本当の恋に落ちる、という物語です。リヒャルト・シュトラウスは『エレクトラ』で既にフーゴ・フォン・ホーフマンスタールと共作していたが、それは舞台戯曲として上演されていたものに曲をつけただけであった。それゆえこの《ばらの騎士》こそが2人の大家による長年の実り豊かな作品の実質的に最初の共同作業となった。「このオペラでは一見本物に見えるものが実は虚構なのです」とホーフマンスタールは言っているが、物語当時の貴族の間で行われている慣習という設定である〝ばらの騎士〟は、実際にはホーフマンスタールの創作である。しかし第一次世界大戦で表面上は失われてしまった欧州文化と信じさせられるくらいに、19世紀ロマンに浸る作品として、人々の心の奥底に根強く印象付けている《ばらの騎士》は名演に恵まれています。この《組曲》はオペラから抜粋した作品で、全曲を交響詩に編み直した、音楽の切れ目がない構成となっている。最初はオペラと同様、元帥夫人とオクタヴィアンが愛し合う音楽で、ホルン全員が同じ旋律を一緒に吹いて始まります。勇壮ですが、その最初の実音〝シ〟はホルンにとって鳴りにくい音。名ホルン奏者を父に持つリヒャルト・シュトラウスの作品は、それまでの作曲家とは別次元の音をホルンに要求します。ホルンの最低音が出てくる楽劇《ばらの騎士》や、通常の最高音より上の音が出てくる交響詩《家庭交響曲》で要求される音域。スラーのついた3連符が次々に登場する、細かい動きなどは、リヒャルトが父フランツ・ヨーゼフ・シュトラウスの演奏に身近に接して〝吹ける〟と思ったからそう書いたのでしょうか。楽譜を見ると、父の偉大さも感じます。〝ばらの騎士〟であるオクタヴィアンがゾフィーと出会う場面は、うっとりするほど甘美な音楽です。2人の恋のときめきが甘く歌われるなかで、ホルンの甘い響きも聞こえます。元帥夫人、オクタヴィアン、ゾフィーによる有名な三重唱は、組曲ではワルツのあとに登場します。ここも、オブリガートでのホルン・ソロや、低音を動く箇所もあり、オーケストレーションが実に上手い、ホルンの聴かせどころです。
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