を通販レコードとしてご案内します。
〝早すぎたポップ・スター〟 ― 世紀のディーヴァ、マリア・カラス。オペラ通の間では「BC」と言えばカラス以前、「AC」と言えばカラス以後の意味だと言われ、その幽玄にしてドラマティックな歌声は、没後40年を過ぎたいまも世界の人々を魅了してやみません。カラスの全盛期にもまたその没後もオペラ界には優れた歌手は星の数ほど現われましたが、その歌手たちの多くが忘れ去られる中でカラスだけは時代を超えて今も新しくファンを獲得しているのは何故なのでしょうか。当時のミラノ・スカラ座のプリマドンナはアルトゥーロ・トスカニーニから〝天使の声〟と賞賛されたソプラノ歌手レナータ・テバルデイが第一人者として活躍していました。そのテバルデイが急病のためにヴェルディのオペラ「アイーダ」のタイトルロールの代役としてカラスは出演しましたが、カラスがスカラ座で正式にデビューしたのは1951年から52年にかけてシーズン・オープニングの演目、ヴェルデイ中期のオペラ「シチリア島の夕べの祈り」でした。それは黄金期の幕開けとなり、ベルリーニのオペラ《ノルマ》、モーツァルトのオペラ「後宮よりの逃走」、ヴェルデイのオペラ《マクベス》《トロバトーレ》、ケルビーノのオペラ「メデア」など次々と歌い、カラスの芸術家としての重要な部分は、このスカラ座における10年間に凝縮されています。なかでも絶頂期の最大傑作のひとつとなったカラスとルキノ・ヴィスコンティの創造したヴェルディのオペラ「椿姫」のあとでは、しばらくは上演されず、久しぶりに挑戦した実力のあるソプラノ歌手の舞台も失敗に終わり、次の「椿姫」が上演されるまでにはまた長い時間がかかりました。ヴィオレッタ役をカラスは全身全霊で演じ、スカラ座の歴史上伝説的な舞台になった上演で、当時のカラスの圧倒的な演唱を数多くの人々が知っていた。彼女はクラシックの世界に生きた人だが、その記憶のされかたは、ポップ・スターに近いところがある。カラスは、歌劇における演技力、役の心理の理解に優れた歌手だった。そして、実人生のほうも、芝居のようにドラマティックなものだった。カラスは、派手な社交や恋愛でも知名度を上げた。イタリア大統領も臨席した1958年のローマ公演を、第1幕のみで出演をキャンセルし批判を浴びたスキャンダルも、話題に事欠かない。クラシック通以外にも名前を知られ、広く聴かれた点では、ポピュラーな歌手だったのだ。本盤は往年の舞台姿を彷彿する、《ノルマ〜清らかな女神よ》、ドニゼッティのオペラ《ランメルムーアのルチア〜狂乱の場・香炉はくゆり》、プッチーニのオペラ《蝶々夫人〜ある晴れた日に》、《トスカ〜歌に生き、恋に生き》。舞台で得意とした名オペラから24曲。最盛期を凝縮した2枚組。
from 100年後でも聴いて楽しいアナログ名盤レコード https://ift.tt/2QFG9Xe
via IFTTT

