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FR FY FY006 パリ・ノートルダム大聖堂聖歌隊&ルヴェール クリスマス歌曲集~ パリ・ノートルダム寺院
商品番号 34-20202
通販レコード→仏ミント・ブルー青文字盤・長岡鉄男の外盤A級セレクション第2巻139 掲載盤
このレコードの録音は必ずしもA級とはいえない。しかしめったに聴けないもの ― と長岡鉄男が評した本盤は、万人向きとは言いがたい。しかし、不思議な魅力があるのです。内容が類似する「カンターテ・ドミノ」(瑞proprius PROP7762)に比べても、分解能、透明感は到底及ばない。ところが、自然界とつながっていると感激させるものだ。大袈裟を言うのではなく、リスニングルームの外四方八方からエコーが渦巻きながらやってきて、部屋いっぱいに充満する。北塔の鐘、時を告げるカリオンも聴こえてくる。〝めったに聴けないもの〟だ。しかも、演奏曲は親しみのある聖歌ばかりです。「文句なしの優秀録音」と言われるよりもなおさらに、好奇心をそそられた。なにぶん、現地時間2019年4月15日に仏パリのノートルダム大聖堂が火災に見舞われ、大オルガンは奇跡的に無事でしたが、奥にある合唱用のオルガンは相当な被害を被ったと思われます。パイプオルガンがヨーロッパの教会に設置されるようになったのは、およそ1000年近く前、中世のこと。現存する多くの楽器は古いものでも16世紀以降のものがほとんどですが、パリ・ノートルダム大聖堂の大オルガンは実に15世紀から建造が進められていました。それより前にも13世紀には小ぶりのオルガンが使われていたようで、ヨーロッパ中世教会音楽に大きな進展をもたらした〝ノートルダム楽派〟の音楽家たちも、おそらくその響きのなかで過ごし、祈りの詩句を単旋律で歌い上げてゆくグレゴリオ聖歌の伝統を大事にしながら、先進的な〝オルガヌム〟という曲種を編み出しました。本盤は、単声で歌われていたグレゴリオ聖歌から、自然発生的に平行したり、ドローン(持続低音)を付けたりすることで2声へと発展していったルネサンス期のポリフォニー音楽への変遷を、ノートルダム大聖堂聖歌隊による合唱や、パリオペラ座管の名手を揃えたガブリエル・マッソン金管アンサンブルのキラキラ拡散するような明るい独特の音色、音楽が躍動して生き生きとしている豪快にして華麗なブラスの世界を堪能させる演奏に続いて、大オルガンの天から降ってくるような響きの素晴らしさ。生涯にわたってこのノートルダム大聖堂のオルガニストを務め、ヘルベルト・フォン・カラヤンとの共演でサン=サーンスの交響曲第3番『オルガン付き』の録音を残したピエール・コシュローが即興演奏で繋いでいく。パリ、ノートルダム寺院の巨大な空間に響く、コシュローの弾く大オルガンの即興演奏は長い歴史を紡ぎ合わせていくようで、それに呼応する合唱団とブラスアンサンブルの壮大な響き。時には残響過剰とも思える音の洪水の中に、合唱、ブラス、オルガンがそれぞれの存在を主張しながらも混然と溶け合っている。宗教的な静謐さと空間を圧する荘厳な音響との見事な対比。聴いた人すべてが拍手喝采するわけではないけれど、しかし価値が高いレコード。こういうものがあるから、オーディオは面白い。イヴに当って、この素晴らしい響きの一日も早い復活を願う。
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