DE PHILIPS 837 015GY マルセル・クーロー バーデン州立歌劇場管 シュヴァイガー リッツ コツープ クラス ビゼー カルメン ハイライト

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34-17028

商品番号 34-17028

通販レコード→独レッド銀文字盤 HI-FI STEREO

オペラ・ファンにとっては非常に貴重な歴史的な録音 ― ドイツ語圏にある多くの都市の歌劇場すべてで、ビゼーからヴェルディの誰もが知る作品がドイツ語で上演されていた時期があった。後にこの伝統を破ったのがヘルベルト・フォン・カラヤンでした。彼は、ウィーン、ザルツブルク、ミラノの舞台でそれぞれのオペラをオリジナル言語で上演したのです。そこには、フリッツ・ヴンダーリヒなどの歌手たちは世界の舞台で演じる時は自分たちの役を学び直す必要が生じるといった課題もありました。〝聴く人のための演奏〟を目的として、ドイツ語圏の一般家庭で気軽に聴けるようオリジナルのハイライト盤のためにだけ組まれたもので、その意味でも当時のレコードは贅沢なことができたものだと感心せずにはいられない。このドイツ語歌唱のオペラのハイライツ集はすべて1960年代の主要なスタジオで製作されました。配役も今日から見れば例外的です。端役に至るまでその時代の名歌手が歌い、声の芸術として見事なレベルに達しています。バロックから現代音楽、オペラまで幅広いレパートリーをもつマルセル・クーロー(1912〜1986)はリモージュ出身のフランスの指揮者。ドン・ホセを歌うエルンスト・コツープ(Ernst Kozub, 1924~1971)は、ドイツ生まれのテノール歌手。素晴らしい発声技術も兼ね備えた理想的なヘルデンテノールでしたが、録音ではヴォルフガング・ヴィントガッセンの影に隠れ、その上、これから彼の時代が到来するのではと思われた矢先に47歳の若さで病死してしまいました。コツーブの声はヘルデンテノールに属しながら、イタリアオペラを席巻していたマリオ・デル=モナコやフランコ・コレッリといった歌手に親和性を感じるもので、つくづく若くして亡くなってしまったことが惜しまれます。コツーブの声は、ドイツ人テノールによく聴かれるような直線的な響きではなく、もっと広くて天井の高い響きでありながら、この時代のイタリア人歌手の多くがそうしていたように、子音の発音を極力避けるというようなものではありません。史上最初の『ニーベルングの指環』全曲(ゲオルク・ショルティ指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団)を制作した英DECCAのプロデューサー、ジョン・カルショウの著した「指環~プロデューサーの手記」には、ヴィントガッセンに決まる前には、理想的な声を持つ「我らのジークフリート」として、エルンスト・コツープであることが最近明らかにされていました。その歌声は楽劇「ジークフリート」録音直前の、ショルティ指揮ウィーン・フィルのワーグナーの楽劇「トリスタンとイゾルデ」でメロートで披露しています。

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