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みなさんに手伝っていただきたいことがあります。安い席の方は手拍子を、あとの方は宝石をじゃらじゃら鳴らして下さい ― 1963年11月4日のこと。英国のロック・バンド、ザ・ビートルズのリーダーだったジョン・レノンが挨拶した言葉が有名な「ロイヤル・コマンド・パフォーマンス」に、バート・バカラックも出演していた。もっともマレーネ・ディートリッヒのバックとしてだが。1950年代末から1960年代初頭にかけ、ディートリッヒのツアー楽団の編曲指揮を担当したのは、若き日のバカラック。ディートリッヒ、バカラック両者の自伝にあるように、ステージを共にするほどに、二人は濃密な関係にいたります。戦時中、アドルフ・ヒトラーがお気に入りとしていた、ドイツ出身の女優・歌手。第2次世界大戦時に連合軍、枢軸国(ドイツ)軍ともに愛された『リリー・マルレーン(Lili Marleen)』を引っさげて各国を回った彼女は熱狂的に迎えられ、その歌声は冷戦下の東西ヨーロッパの壁を越えて南米大陸にまで届き、ナチス台頭のため一度は決別した故国ドイツにも、当時ドイツ語の歌はタブーとされていたイスラエルにも受け入れられたという。「モロッコ」、1930年のドイツ映画『嘆きの天使(Der Blaue Engel)』で、生真面目な教授を破滅に導く踊り子を演じたことがハリウッド進出のきっかけとなった出世作。舞台でスポットライトを浴び、脚線美を強調しながら男性たちの視線を釘付けにして艶っぽく、「男たちはとびまわる 灯を巡る蛾のよう 男たちが焼かれても私は何もできない 私は頭のてっぺんからつま先まで恋の塊」と歌うディートリッヒには、何度観ても飽きずに魅了されてしまう。割と陽気な感じであっけらかんと歌っている様には、歌が上手いのかと問われると良さの説明に迷うものがあるが、低めの声は個性的で耳を惹きつけるものがある。往年の大女優ディートリッヒと駆け出しの〝イケメン〟ソングライター、バカラックが出逢ったのは1957年、ディートリッヒ57歳、バカラック30歳のとき。ディートリッヒのワールド・ツアーのバンマスとして雇われたバカラックは、当時既に「伝説」といっていい存在だった彼女を徹底的にしごき、決して技巧派とはいえない彼女にステージ栄えする歌を教え込んだ。ナチス・ドイツを嫌いアメリカ兵の慰労活動に邁進したディートリッヒが、29年ぶりにドイツの聴衆の前に登場した1960年5月、ベルリンでのライヴを収録した本作。堂々たるディートリッヒの存在感と歌、それを大きく包み込むバカラックの編曲が何よりも素晴しい。戦時下ソングとしてあまりにも有名な『リリー・マルレーン』をはじめ、スタンダード・ナンバーから映画テーマ曲、シャンソンやドイツ語のナンバー、当時最新のヒット曲までと幅広い。ディートリッヒの退廃的な雰囲気の魅力が素晴らしい、ノスタルジックなジャイブ・ジャズヴォーカルの古典が詰まった、ジャイブD.J.の基本アイテムです。1969年に擬似ステレオ盤がリイシューされますが、オリジナル・リリースはモノーラル盤。
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