GB PHILIPS SAL3616 アルテュール・グリュミオー アルチェオ・ガリエラ ニュー・フィルハーモニア管弦楽団 ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

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34-13655

商品番号 34-13655

通販レコード→英ダーク・プラム銀文字盤

知性と情熱とのバランスがとれた名手を偲ぶ格好の内容となった逸品 ― ヴァイオリンの艶やかな美しさと端正でエレガントなスタイルで人気を博した名手アルテュール・グリュミオー。グリュミオーは20世紀を代表するヴァイオリニストのひとり、あらゆるジャンルにわたってヴァイオリン作品を幅広く演奏・録音した。オランダPHILIPSに大量のレコーディングを残しており、そのどれもが高い水準にあるとされています。そのレパートリーは、バッハやヴィヴァルディといったバロック音楽の作曲家をはじめとして、モーツァルトやベートーヴェン、ブラームスといった古典派やロマン派の協奏曲やソナタ、ヴィオッティの協奏曲、パガニーニの超絶技巧協奏曲や、その他の協奏作品、フランクやフォーレのソナタといった近代以降の定番やヴュータンのようなお国ものに加えて、ベルクやストラヴィンスキーのような20世紀の音楽までに及んでいる。ヒューマンな心の歌を奏でるのをモットーとしていたグリュミオーのレパートリーの中核にあったベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲、ソナタ、三重奏曲は名盤です。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲はエドゥアルト・ファン・ベイヌム&コンセルトヘボウ管弦楽団とのモノラル録音(1957)、アルチェオ・ガリエラ&ニュー・フィルハーモニア管弦楽団とのステレオ録音(1966年)、コリン・デイヴィス&アムステルダム・コンセルトヘボウ管とのステレオ録音(1974年)がありました。本盤は第2回目になる1966年のもの。録音時45歳、いっそう熟した名ヴァイオリニストの至芸が光る1枚。3回ある録音のうちで、ベートーヴェンらしいのは最初のモノラル録音で、2回目、3回目のステレオ録音になるとベートーヴェンから厳しさではなく曲自体の持つ美しさをなんとか引き出してやろうという傾向に移っている。ベートーヴェンの美質は、モーツァルトの天から降り注ぐみたいな美しさとは違う、もっと地に足がついた的な美しさだけど。交響曲第7番に代表されるような、気持ちのいいリズム感は独擅場だ。合わせて鼻歌でも歌いたくなる気持ち良いノリの良さもベートーヴェンの独壇場で、歌心いっぱいで優しさあふれたベートーヴェンのもう一面が最大限に強調された録音は、最後のデイヴィスとのものだろう。この曲でも、ヴァイオリンの音色の美しさが随所で強調されているし、香華を放つフランコ=ベルギー派演奏として、数ある同曲録音盤の中でも独特のステイタスを主張したもの。アナログ完成期のPHILIPSによるコンセルトヘボウ大ホールでのセッション・レコーディングの素晴らしさはすでに広く浸透しているところですが、このロンドン録音の上質なサウンドには天国にいるような陶酔感に浸れます。カデンツァでの噎せ返る様なパッセージも印象的ですが、ガリエラの指揮も実に雄弁でニュー・フィルハーモニア管もコンセルトヘボウ管に見劣りしない。ここでは彼の芸風の絶頂を聴く思いがする、知性と情熱とのバランスがとれた名手を偲ぶ格好の内容となった逸品。演奏の技術・精度が高く、ガリエラ指揮の大編成のオーケストラと堂々と渡り合う力量を誇示しつつ、伴奏の面々を睥睨するようなヴァイオリンは全楽章同じように筋の通った演奏。特にモーツァルトの演奏には定評がありましたが、ベートーヴェンも同じウィーンの古典派、グリュミオーの滑らかなボウイング、ヴィヴラートがよくマッチしている。グリュミオーは銘器ストラディヴァリウスの甘美な音色を充分に際立たせベートーヴェンの内に秘めたパトスを引き出すかのように繊細で優美な音楽を紡いでいます。典雅な雰囲気なのですが、決して上っ面的ではなく毅然さが保たれているのは流石と言うべきでしょう。最新研究に基いている最近の録音でなく、もっぱらベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲を理解する助けとして演奏を比較する時のリファレンスとして、長く付き合うことになったレコードです。

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