DE DGG SLPM138 084 アンダ・ゲーザ ショパン 前奏曲、英雄ポロネーズ

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34-17718

商品番号 34-17718

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辛口のショパン ― ショパンがパリでジョルジュ・サンドと知り合い、親しくなっていった頃の約3年に渡って《24の前奏曲》作品28は、作曲されました。完成するのはサンドがショパンの病気を心配して、療養のために二人で渡ったスペインのマジョルカ島の古びた修道院でのこと。ピアノと一緒にやってきた一行は興味を抱かれますが、ショパンの肺結核の病気が島の人々に怖がられてしまったために、二人は人里から遠く離れたヴァルデモサにある修道院に移らざるを得ませんでした。ショパンがヨハン・ゼバスティアン・バッハの「平均律クラヴィーア曲集」を、座右の曲として弾いていて、この《24の前奏曲》作曲のヒントとにもなったことは良く知られています。ハ長調(第1番)とイ短調(第2番)の平行調をスタートとして、24の調に対して、3年の間に1曲づつ曲を作ったのですが、別々に書かれた、短く性格の異なる曲たちは、完全五度づつ上昇して全ての調を一巡するというユニークな配列 ― 五度循環方式をとっているために、全体が見事な統一感を持っています。練習曲集や、ワルツ集での試みが深化して《前奏曲集》は全体がまったく違和感を感じることなく、自然に流れゆく川のように移りゆく。その流れる先は雨音で彩られた、ショパンの代表作「雨だれ」。名曲誕生の裏には地中海で花開いた愛の物語がありました。しかし甘いロマンスだけでは語れない、作曲家ショパンのある壮大な野望がこの曲に隠されている。ショパンの音楽は演奏会向けの虚飾を削り取った後とは、異なる美しき悲しみをたたえている。そうした音楽の儚い美しさは、命が費えようとしているゲザ・アンダ自身かのように重なってしまう。アンダは早逝でしたので、数は少ないがロマン派の音楽を録音しています。冴え渡るテクニック、ゆたかな情緒真価を十全に伝えてくれる。ショパンの前奏曲を3度録音しています。ショパンの練習曲集(1957年/EMI)と同様に前奏曲集(1959年にベルリンで行われたステレオ録音)もまたスタジオ盤は、高い評価を得ているもの。アンダの特徴は、どんなに強奏しても決して音楽が煩くならないことでしょう。テクニックの面では、全く不安のない人なので、どんな難パッセージの前でも破綻をみせません。こういうタイプのピアニストは緩徐楽章は緩慢に流れやすいのですが、アンダは急速な曲もゆっくりした曲も実に上手く弾いています。アンダもこの曲を24曲が独立した〝前奏曲〟ではなく、一つの大曲と捉えているようです。聴き終わった時の充実感は何物にも代えられません。

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