GB EMI ALP1014 ヤッシャ・ハイフェッツ サー・マルコム・サージェント ロンドン交響楽団 エルガー ヴァイオリン協奏曲

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34-18534

商品番号 34-18534

通販レコード→英ラージ・ドッグ、セミサークル金文字盤

情熱と厳格さが混淆している。 ― ヤッシャ・ハイフェッツの演奏の特異性については、完璧・精巧無比・人間の限界を極めた、ヴァイオリン演奏に特化した機械人形。20世紀初頭頃までのクラシック音楽の演奏には曖昧さが許され、またかえってそれをよしとする風潮があったと言える。フリッツ・クライスラーやミッシャ・エルマンの録音からは、技術的問題も含め、譜面に指示のない表現をよく行うことに気付く。その良し悪しについてはひとまず置いておき、当時は奏者の個性を前面に出す事が重んじられていたようである。これに対してハイフェッツは、冷静かつ正確に、一切の妥協を排除した解釈を行なった。現代では作曲者の意図を最も適切に表現する事が重んじられている。鋭い運弓と力強いヴィブラートによって創り出されるその音色は非常に特徴的である。演奏家それぞれの個性などという次元ではなく、ハイフェッツがヴァイオリンを奏でることで、別質の新しい楽器がそこにあるかのごとく錯覚を起こしそうになる。その余りに強烈な個性がハイフェッツのレコード、一枚、一枚に宿っている。ベートーヴェンのコンチェルトも胸がすく。登り坂だった指揮者を未だに知られる巨匠たる存在にしたと言っても良いくらいに、アルトゥーロ・トスカニーニ、シャルル・ミュンシュとの共演盤があるが、あまりにうますぎ、ベートーヴェンがパガニーニの技巧曲のように聴こえる場面が出てくるが、他の誰よりも速いテンポで健康的に一気呵成に進めつつ、抜群のニュアンスを堪能させてくれる。それが即ち、バッハ⇒ベートーヴェン⇒ブラームスと繋がる、ドイツ主流派の音楽では決定的名演と推し難いところだ。ハイフェッツの演奏は〝グローバル化〟された音。つまり、ロシア生まれだからチャイコフスキーが素晴らしい、と単純に言えない。つまり、ショーソンやサン=サーンスにフランスのエスプリは聴けない。つまり〝ハイフェッツ〟そのものを聴かされることで終始する。その、いかなる国や地方の文化や歴史からも断絶された〝世界統一新規格〟になっている。バッハやベートーヴェンにドイツの質実剛健はなく、さらに、バッハとブラームスの様式の差別化もない。しかし、いま聴いてみると、あまりにうますぎただけで、すっとした流れの中になんともいえぬ表情がつき、節回しなどは十二分に個性的だと思う。如何にも完璧・精巧無比・人間の限界と云った言葉が似合う演奏ですね。本盤は1946年6月6日ロンドン、アビー・ロード・スタジオ録音。しかし、魅力は音質だけではない。英国のオーケストラの緻密で繊細な伴奏と、ハイフェッツの名人芸とのコラボレーションで完成度の高さは第一級。ハイフェッツの録音の中でも、クセの無い滑らかなヴァイオリンの音色が良い。→コンディション、詳細を確認する

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