FR CALLIOPE CAL1697 ヤン・ターリヒ|スタニスラフ・ボグニア ディッタースドルフ&ルビンシテイン&シュターミッツ・ヴィオラソナタ
商品番号 34-19857
通販レコード→仏シルヴァー黒文字盤
裏メニューから ― 弦楽器はヴァイオリン、ヴィオラ、コントラバス、チェロが高音域から低音域までを、オーケストラの中で務めています。ヴィオラは音響学的には、あと10〜14cmボディの長さがないと良い音が出ない。発音という面でも、音の豊かさの面においても、ヴァイオリンやチェロに比べたら構造上不利な楽器といえます。特にヴィオラは一人一人持っている楽器の大きさが違いますので、それぞれ音も全然違います。演奏者にとっては難しいところでもあり、ヴィオラ奏者のレコード、CD、コンサートに通う面白いところです。そしてヴィオラはバランス的には音が出にくい楽器で、発音が少し遅れます。つまり音になってステージから聴き手の耳に届くまでが、ヴァイオリンやチェロに比べてちょっと遅いなる。先月末、鶴屋百貨店での鑑賞会で聴いたフリッツ・ライナー指揮、シカゴ交響楽団の1959年録音が第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンを両サイドに並べる、対向配置(または両翼配置)だったので、オーケストラの配置を話題にしましたが、一般的に見ることが多い弦楽器の配置は、下手側から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、その後ろにコントラバス、という形です。N響アワーや題名のない音楽会を思い出してください。これは20世紀に指揮者レオポルド・ストコフスキーが広めた配置だといわれています。SPレコードがマイクを使って録音されるようになった、当時の録音技術では高音と低音を順番に並べるのがよかったんだそうです。しかし、物理的に離れた場所にいるヴァイオリン同士の掛け合いはなかなか難しく、「聞いて合わせる」のではなく指揮者やコンサートマスターを「見て合わせる」という必要があります。これは指揮者には都合が良かったのではないでしょうか。オーケストラを指揮するという行為はリストがライプツィヒ時代にはじめますが、ホールが大きくなり、編成が大きくなったオーケストラのタイミングを整えるためで、舞踏会場の最中にヨハン・シュトラウスは自身で楽器演奏しながら、ヴァイオリンの弓を指揮棒代わりにしました。指揮者が中心になるのは、レコードが売りやすくするために、向いていたと考えていいでしょう。近年「ピリオド・アプローチ」といって、作曲家の生きた時代の楽器や演奏法、配置などを追及するという演奏スタイルが広まっていますが、対向配置はステレオ効果にもなり、最終的に理にかなっているという話しになります。よく言われるのは第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンの掛け合いがある場合、ステレオ効果といって客席からは左右から代わる代わる音が飛んでくる、ということがあります。ベートーヴェンやチャイコフスキーなどの作品にしばしば登場しますね。先日の鶴屋百貨店での鑑賞会を一旦締めた後で、30万円相場のLPレコードを聴きました。エルネスト・アンセルメ指揮コヴェント・ガーデン王立歌劇場管弦楽団、チャイコフスキーのくるみ割り人形組曲でしたが、チャイコフスキーは第1と、第2のヴァイオリンが立体的に音をやり取りします。さて、第1ヴァイオリンとチェロとコントラバスが下手側に集中すると、どうしても下手側からの音量が上手側を大きく上回ってしまうということがあります。録音するマイクの数が少なければ、ヴァイオリンが奏でる主旋律と低音のハーモニーが捉えやすい。また、ファゴットやトロンボーン+チューバなどの低音管楽器とチェロ+コントラバスが連携を取りやすいというメリットもあります。そして、ヴァイオリンやヴィオラは構造上奏者から見て右側に音が飛ぶものなので、ヴィオラを下手側に配置することでヴィオラの音量を効率よく客席に飛ばすことができる、といったメリットがあります。
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