FR CONCERT HALL SOCIETY SMS2526 ニカノール・サバレタ 18世紀のハープ音楽集

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34-16910

商品番号 34-16910

通販レコード→仏レッド銀文字盤

〝ハープは音の美しい楽器だ。〟 ― ハープは笛と並んで歴史の古い楽器です。ギリシャ神話にも度々登場し、特に動物から木々や岩までも魅了したオルペウスの竪琴は星座にもなりました。ハープの前身の一つにキタラがあります。ギリシャでは今でいうギターを表す名詞になっていますが、いわゆる「竪琴」という日本語は便利なもので、「リラ」とか「弓型ハープ」とか「フォルミンクス」、そして「キタラ」を区別することなく、このての楽器を「たてごと」として弦楽器の分類範疇におさめてしまう。キタラの共鳴胴から伸びている2本の柱は太めで時として共鳴胴と一体になっている。プレクトラム ― ギターでいうピックで弦をはじいていたようだ。ピアノと同じように張った弦を鳴らす楽器だが、ピアノのようなハンマー装置でたたくのではなく、人間の手で直接にはじくのだから、もっと優しい音が出る。奏者が抱えるようにして弾くので目立たないけれども、大きな共鳴胴も持っている。だから音が豊かにふくらむ。現代のダブル・アクション・ペダルの形になったのは19世紀前半の頃。その後19世紀末にはエラール社が2列の弦を交叉させて並べたクロマティック・ハープを開発し、ドビュッシーがこの楽器のために「神聖な舞曲と世俗的な舞曲」を書いたりもしました。マーラー以降、ドビュッシー、ラヴェルらによって好んで活用されたハープですが、決してソロ・レパートリーが多いとは言えません。しかし、その類希な、清らかで可憐な音色を愛した作曲家たちは、数少ないながらも煌くようなハープ作品の歴史を築き上げてきました。ハープ奏者には女性が多い。指揮者の岩城宏之氏によると、日本ではとくに女性の比率が高いそうである。そうなると、社会的ジェンダー意識からしても、ハープは〝優美な音の楽器〟という評価がより強く持たれてしまいそうな感じがする。でも、いまどきこんなことを書くとハープ奏者の大半の機嫌を損ねそうだ。スペインではハープはかつて特別な地位にありました。15〜16世紀にはアラゴン王国の国王フェルナンド2世に仕え、その妻であるカスティーリャ王国の女王イサベル1世にハープを教えたというルドビコというハービストがおり、彼の歴史的遺産を保存研究する協会が現在も活動しています。セビーリャとグラナダで16世紀前半に出された法令では弦楽器製作者はチェンバロやリュートとともにハープの製作が義務付けられていましたし、17世紀初期までは教会をはじめ広く一般に用いられており、当時多くの貴族も演奏していたそうです。20世紀にはルイサ・メナルゲスやニカノール・サバレタ、マリサ・ロブレスという歴史的名手も活躍。ロドリーゴはサバレタのために「アランフェス協奏曲」をハープ用に編曲、ロブレスには彼女の結婚祝いにセビーリャ幻想曲『ヒラルダの調べ』を贈っています。そのような美しい音を持ちながら、というより、美しいソノリティがために、ハープはクラシックの〝本流〟である19世紀ドイツ・オーストリア音楽では常に脇役の地位に置かれてきた。「オーケストラの美しい音担当」の役割に固定されてきたのです。その役割からなんとか脱出しようというのが、少なくとも現在、ハーピストとして活躍する人たちの共通の悲願なのではないかと思う。協奏曲では、ヘンデルのハープ協奏曲、1778年に書かれたモーツァルトの「フルートとハープのための協奏曲」以来、ドイツ・オーストリアで活躍した作曲家による作品は、やはり18世紀のクルムフォルツの作品と、19世紀のライネッケの作品ぐらいしかない。曲が少ないのであれば、演奏機会の少ない曲であってもどんどん紹介し、新しい企画にも次々に手をつけていこうと積極的に、オーディオの醍醐味を聴かせたいと、レコード会社も取り組んでいた。18世紀から近代にわたるハープ音楽の全貌、真の魅力が、20世紀最高のハーピスト、サバレタによって明かされます。→コンディション、詳細を確認する

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