FR DUCRETET THOMSON LAG1047 フレイタス・ブランコ ファリャ・バレエ音楽集
商品番号 34-5525
通販レコード→仏ゴールド・アンド・ライト・グリーン黒文字 RARE MARMADE 初期FLAT盤
作曲家と同じ時代の空気を吸った若い音楽家たちはスペイン内戦に翻弄された。 ― 第2次世界大戦でドイツの作曲家、音楽家が翻弄されたが同様に、同じスペイン人でありながらも戦争で翻弄された若い音楽家たちが居た。1930年代は、世界全体が不穏な方向へと大きく舵をきった時代である。1936年のスペイン。日本で言えば昭和11年、真っ白い東京の中枢部を血染めにした2・26事件が勃発したのだったが、この年の7月17日、かねてからの噂の通り、スペイン領モロッコにおいてスペイン正規軍が共和政府に対して軍事クーデターを起こした。こうした軍部の不穏な動静をいち早く察知した社会労働党系の労働総同盟、アナキスト系の国民労働組合などの組合員、さらに市制の民衆までもが武力亭をした。市井の民衆までもが武力抵抗をした。「羊のごとく従順でおとなしい」と見下されていた国民が叛乱軍の行く手に立ちはだかったのだ。彼らの、抵抗のスローガンは「ノー・パサラン(彼らを通すな)!」。これこそ民衆の側からの「7月革命」であった。終始劣勢を強いられつつ、共和国陣営は最後の土壇場まで抵抗した。マドリードを陥落して、フランコ将軍が勝利宣言した1939年4月1日にスペイン内戦が終息したが、その5ヶ月後の9月1日、ドイツ軍のポーランド電撃的侵攻を導いた。スペイン内戦が「第2次世界大戦の前哨戦」といわれている由縁である。長らく不安定な政情が続いていたスペインは、全土を巻き込んだ泥沼の内戦により荒廃し、国際舞台で認知されるようになっていた「スペイン音楽」も大きな打撃を受けることになる。「カスティーソなスペイン」音楽はモーツァルトの時代で進歩が止まったまま、バロック音楽の残照を引きずったままだった。そこに登場したマヌエル・デ・ファリャが、いわゆる「アンダルシア風」から脱却し、スペイン音楽の新たな可能性を示す新しい音楽」を象徴する作曲家として、ユニヴァーサルで現代的な音楽として表現することに成功したのだった。その斬新な試みは、一般の聴衆には理解されなかったが、音楽界では高く評価され、近代スペイン音楽史におけるターニングポイント的作品となった。これによって、後に続く世代の作曲家は、デ・ファリャを方向性の手本としながらも、みずからの個性を確立するため動き出す。このころ首都マドリードには、そんな運命を背負いながら充実期を迎えようとしていた、若き作曲家たちが育ちつつあった。
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