GB NIXA WLP5209 パウル・バドゥラ=スコダ ヘルマン・シェルヘン ウィーン国立歌劇場管弦楽団 ベートーヴェン ピアノ協奏曲1番

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34-22583
ウィーンの香り・若きパドゥラ=スコダが鬼才シェルヘン指揮のもと、名門ウィーン国立歌劇場管との魅力の顔合せ。 ― と謳い文句ではあったが ― 憶測を含みますが ― ウィーン国立歌劇場管弦楽団の名称は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の母体であるスターツ・オーパーのオーケストラを指しているのではなく、同じウィーンでもフォルクス・オーパーのメンバーを中心に録音のために編成したようです。パウル・パドゥラ=スコダのレパートリーは大変広いが、中で最も素晴しいのはやはりモーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンなどウィーン古典派音楽、及びシューマン、ショパン、ドビュッシーなどロマン派音楽である。戦後、音楽の都ウィーンで3人の若く優秀なピアニストが揃って巣立った。それがフリードリッヒ・グルダ、イエルク・デムス、そしてバドゥラ=スコダで、以後誰がつけたか「ウィーン三羽烏」と称するようになった。なかでは一番精力的、モーツァルトの校訂など学術的な活動もこなすバドゥラ=スコダ。3人の中でも最も多く日本で演奏会を持ったのはバドゥラ=スコダで、リサイタルも津々浦々まで出向き、NHK交響楽団や東京都交響楽団とも何度も共演してファンを喜ばせている。1927年にウィーンで生まれ。ウィーン音楽学校に入学した2年後、オーストリア音楽コンクールで優勝し、エドウィン・フィッシャーに師事。フィッシャーの死後、ウィーンやザルツブルク、エディンバラ、シエナでマスタークラスの伝統を続けていった。1949年、ウィルヘルム・フルトヴェングラーとヘルベルト・フォン・カラヤンが、バドゥラ=スコダの並外れた才能に注目し、ザルツブルク・フェスティバルで衝撃的なデビューを果たす。続いてニューヨーク、東京のリサイタルでもセンセーションを起こした。また、演奏活動に加えて、指揮、作曲、執筆活動にも携わるほか、膨大な量の自筆譜や初版のマイクロフィルム、歴史的な様々な鍵盤楽器のコレクションも行う。今日でも彼は、自分の貴重な時間と情熱を若い音楽家の育成に捧げ、熱心にアドヴァイスをしている。〝生きたヒストリカル〟。録音数は膨大で、200点以上に達するが、ウィーン古典派、とりわけモーツァルト、ベートーヴェン、シューベルトの専門家である。彼のLPレコードは何年もの間、ピアニストとして発売枚数第1位を保持した。ウィーンの伝統を知る男。御年91歳。一時期は引退もささやかれ、日本ではさよならツアーと銘打って公演がされたこともありました。本人も弱気になり、もうそろそろ引退しようか、そういう思いだった時期もあるそうです。しかしながら、古くからの知人であるワンおばちゃんがバドゥラ=スコダを励ました結果、再び老巨匠のやる気はチャージされ、老いてなおますます盛ん。すでに膨大な録音を残しているにもかかわらず、現在もレコーディングを続け、最近では、アストレー・レーベルからドビュッシーとブラームスをレリースし、3度目のベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲も録音している。また、モーツァルトの協奏曲の全曲録音も進行中である。そんな彼の録音全体を追うとレコード媒体の歴史を語ることもできそうに思える。盟友デームスが亡くなり、同じく高齢のピアニスト、メナヘム・プレスラーも体調に不安をかかえ今年の夏までの公演すべてをキャンセルしたのに対し、バドゥラ=スコダは元気いっぱい。元気があふれる男は、今年も来日する。

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