NL DECCA 417 228-1 レジーヌ・クレスパン エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管 ラヴェル シェヘラザード ベルリオーズ 夏の夜

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34-21092

商品番号 34-21092

通販レコード→蘭シルヴァー紺文字盤

超一流の音オーディオファイル必聴。 ― フランスの往年の名ソプラノ、レジーヌ・クレスパンは数年前80歳で逝去。当時不人気真っ只中のニコラ・サルコジ大統領も「フランスの偉大な歌声が失われた」と死を悼む声明を出したというから、やはりフランスを代表する名花であったのは実証される。フランス歌曲の名演です。かつてハリウッドボウルの野外リサイタルでは上空を飛び交ったジェット機の轟音にも負けなかったという伝説的エピソードでも知られています。彼女は、その迫力ある声でワーグナーを得意としていたドラマティック・ソプラノでしたが、LPレコード時代のワーグナー・ソプラノといえば、キルステン・フラグスタートの位牌を継いだビルギット・ニルソンの存在が大きく立ちはだかっていた。両スーパー・ソプラノが、逝去するのも相前後した時期なので気の毒に思う。ニルソンと比べるのが酷なのだろうが、高音域の線の細さで見劣りするが、クレスパンはその艶やかで美しい声は聴くものを魅了しただけではなく、細やかなディクテーションで人物の感情や思いを伝える表現力の幅広さはかなりのもので、オペラや得意のフランス歌曲ではエレガントで繊細な歌も披露してくれていました。本盤はクレスパンが36歳頃の録音で、素直な表現に気品がある。メトロポリタン・オペラなどではもっとダイナミックで濃厚な表現をすることもあったが、ラヴェルやベルリオーズでは繊細で艶のある感じがよく合っている。指揮者のニコラウス・アルノンクールが、かつて『音楽はその土地の言葉で、何かを語っています。』とレクチャーしていますが、クレスパンは出身国のフランスものだけではなくイタリア、ドイツ系のオペラも歌っていましたが、ドイツ語の〝note〟も素晴らしく、ドイツ人よりも上手かったそうです。レコーディングでは、サー・ゲオルク・ショルティの『ワルキューレ』では定評のあったジークリンデ役を、ヘルベルト・フォン・カラヤンの『ワルキューレ』ではブリュンヒルデ役を歌っています。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の違いもあり強引ですが、デッカ盤とドイツ・グラモフォン盤を交互につなげて聴くのも楽しい趣向ですよ。クレスパンは、大劇場のステージから客席の隅々まで圧倒的な声を届けることができた一方、本盤で聴くのはサロン・コンサートのような親密さです。客と視線を交わし、その感動の表情に満足しながら、香水とお酒の香りが仄かに交じり合うフロアを艶めかしい声で満たしていく。こんな粋な演奏で聴く「夏の夜」は実に妖しい。そうした昨今の歌手にない、テクニックに走りすぎない、この優しさと気品に溢れた歌声がクレスパンの最大の魅力でしょう。その後、より良い録音を求めて新しい録音を聴き漁っていたが、官能も得られる演奏を求めるとなると、とうとうこの盤に勝るものに出会えていない。エルネスト・アンセルメの解釈にも同様に感じることに、小編成のオーケストラもお洒落なことこの上なく、伴奏指揮者アンセルメの理知的な指揮も冴え渡って、流石の構成力です。録音は広々とした空間が間近に表現され、繊細なピアニシモから床を揺らすフォルティシモまで再現される、レンジの広い高音質録音です。

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