GB DECCA LXT6100 エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 シベリウス 交響曲2番

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34-17897

商品番号 34-17897

通販レコード→英オレンジ銀文字盤

なにも好き好んでアンセルメでシベリウスを聴かなくても。 ― スイス人エルネスト・アンセルメは、ベートーヴェンよりも、エスプリのフランス音楽や、複雑な拍動をさらりと聴かせたロシア急進派の音楽で名を博した。アンセルメは晩年になってシベリウスの交響曲の2番と4番を録音しました。北欧のオーケストラではないものの、ひんやりとして透き通った音色ももつスイス・ロマンド管弦楽団の特質が最大限に生かされた、このコンビ、そして英 DECCA録音チームならではの名演奏。6000番台初期で、音質は2000番台と変わらない。地の底からわき上がるような低音と、弦楽器の合奏が部屋中に響きわたり、オーディオファイルの真髄を見せつけるだろう。ついのめり込んでしまう。一度、この音を聴いてしまうと、麻薬的なものがあるかも知れない。しかし、殷々浪々、細やかさより、膨張する音のマスを、さらに大仰に聴かせるのが〝定番〟のシベリウス「2番」には向いていないのではと直感させる。多くの指揮者がシベリウスに求める「清冽な響き」や「精神性」とはかけ離れた、ユニークな音楽といえましょう。素朴な原産地直系の自然体演奏とは、一線を画すアプローチ。誰もが煽るように棒を振る聴かせどころも無視。その上、休符も必要以上にためて音楽を細かく膨らまそうとしない。ついにはフィナーレは地に足がつかなくなって流石にまずいが、だが巨匠はきわめて折り目正しく、また曲全体を視野に置き、いきり立つことなく最後のクライマックスを感動的に迎えられるよう、ある意味〝計算〟で音楽を突き詰めていくぞと腹をくくって録音を進めているような気がする。シベリウスらしいかどうか、それはシベリウスの音楽に求めているものが聞き手それぞれだからなのだけれども異物として隅に押し遣るにはあまりに美しい、と点数を出そうとしたところ。すは、指揮者のニコラウス・アルノンクールが、かつて『音楽はその土地の言葉で、何かを語っています。』とレクチャーしていますが、いつもならアンセルメの解釈にも同様に感じるところ。そうか、エトランゼが見たスオミは幻想郷。透視図の中に漂うシベリウス像もまた美しい。北欧の旅から還って、旅の思い出は美しいことばかりで…、長い時を経たのに未だ余韻が残っているといった風情か。北国の音楽を非常に上手く表現する、アンセルメがラヴェルなどで醸し出す絹の肌合いにも似た、清涼感とその奥にある温もりがシベリウス音楽にも生きていて、地に足が着かないフィナーレも心地よい。

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