GB DECCA SXL6081 レジーヌ・クレスパン エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管 ラヴェル シェヘラザード ベルリオーズ 夏の夜

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34-20807

商品番号 34-20807

通販レコード→英ワイドバンドED1盤[オリジナル]

超一流の音オーディオファイル必聴。 ― フランスの往年の名ソプラノ、レジーヌ・クレスパンは数年前80歳で逝去。当時不人気真っ只中のニコラ・サルコジ大統領も「フランスの偉大な歌声が失われた」と死を悼む声明を出したというから、やはりフランスを代表する名花であったのは実証される。フランス歌曲の名演です。かつてハリウッドボウルの野外リサイタルでは上空を飛び交ったジェット機の轟音にも負けなかったという伝説的エピソードでも知られています。彼女は、その迫力ある声でワーグナーを得意としていたドラマティック・ソプラノでしたが、LPレコード時代のワーグナー・ソプラノといえば、キルステン・フラグスタートの位牌を継いだビルギット・ニルソンの存在が大きく立ちはだかっていた。両スーパー・ソプラノが、逝去するのも相前後した時期なので気の毒に思う。ニルソンと比べるのが酷なのだろうが、高音域の線の細さで見劣りするが、クレスパンはその艶やかで美しい声は聴くものを魅了しただけではなく、細やかなディクテーションで人物の感情や思いを伝える表現力の幅広さはかなりのもので、オペラや得意のフランス歌曲ではエレガントで繊細な歌も披露してくれていました。そうした昨今の歌手にない、テクニックに走りすぎない、この優しさと気品にあふれた歌声がクレスパンの最大の魅力でしょう。エルネスト・アンセルメの解釈にも同様に感じることに、指揮者のニコラウス・アルノンクールが、かつて『音楽はその土地の言葉で、何かを語っています。』とレクチャーしていますが、クレスパンは出身国のフランスものだけではなくイタリア、ドイツ系のオペラも歌っていましたが、ドイツ語の〝note〟も素晴らしく、ドイツ人よりも上手かったそうです。レコーディングでは、サー・ゲオルク・ショルティの『ワルキューレ』では定評のあったジークリンデ役を、ヘルベルト・フォン・カラヤンの『ワルキューレ』ではブリュンヒルデ役を歌っています。ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の違いもあり強引ですが、デッカ盤とドイツ・グラモフォン盤を交互につなげて聴くのも楽しい趣向ですよ。伴奏指揮者アンセルメも冴え渡っています。

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