GB DECCA SXL6027 エルネスト・アンセルメ スイス・ロマンド管弦楽団 ピエール・スゴン サン=サーンス 交響曲3番「オルガン付き」

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34-21159

商品番号 34-21159

通販レコード→英ナローバンドED4盤[オリジナル]

重低音に酔いしれよう。 ― 「ロマンド管の音を味わっていただくのには、ジュネーヴのヴィクトリア・ホールで聴いてもらわなくてはなりません。」アンセルメが来日時のインタビューで語った、ダニエル・バートン設計の同ホールは低音が極端に抑えられ、高音は艶やかさと華やかさにあふれた独特の響きをもつために、ドイツ音楽には不向きだがフランス音楽には最適とされる。ここでは管楽器の独特の音色やニュアンス、とくに鼻にかかったような木管のイントネーションとラテン的で華麗なブラスの響きに特徴があり、今では失われてしまったフランスの古き良き香りが引き立つ。ヴィクトリア・ホールは優れた音響を誇るうえに、レコーディング・スタジオとしても最適でした。本盤はオルガンの音でオーケストラ全体を包みこむように録る〝デッカ・ツリー〟のマイク・セッティングによるもので、やわらかな金属和音がオーケストラにしっとりと溶け合う。指揮台の頭上に吊るした3本のマイクロフォンのみで収録されたにもかかわらず、圧倒的な色彩感と空間性が再現されています。個別にマイクを向けたオーケストラとオルガンの演奏を合成して仕上げた不自然な響きとは次元の異なる質の高いサウンドを堪能させてくれる。表面はサラッと流しているようだが、その実、細部まで神経のよく行き届いた表現で、ことに管楽器のバランスと、リズムの扱いの巧妙さという点では抜群だ。オルガンの明るい音色とスイス・ロマンド管弦楽団との息がぴったりと合っているのも、こころよい。残念なことにヴィクトリア・ホールは1980年代に火災に遭い、オルガンなどを消失してしまった。エルネスト・アンセルメの響きは英デッカの技術の恩恵で出来上がった。ストラヴィンスキーの3大バレエをはじめ、デ・ファリャのバレエ音楽など彼らが世に紹介し広めてきた音楽の、その演奏が多くの人々に支持されたことによってアンセルメとスイス・ロマンド管は第一級の「売れる」オーケストラとなっていった。1968年の日本公演で「オーケストラが二流」、「名演奏はレコード録音のマジック」という風評が巻き起こり、このコンビの評価と人気は急落する事態を招くが、決して一流ではなかったスイス・ロマンド管をヴィルトゥオーゾ・オーケストラように聴かせたデッカ・サウンド最大の〝マジック〟を、オーディオファイルは身を持って体感したという。英DECCAが潜水艦認識技術を応用して開発した高音質録音ffrr録音により瞬く間に世界を席巻。全然土臭くない都会的な表現。しかし、アンセルメのニュアンスに富んだ表現はまさに絶妙である。スコアを十全に見据えた解析力を感じます。最もアンセルメは指揮者になる前は数学者だったと言うから当たり前かも。キビキビとした速いテンポで、聴き慣れた「展覧会の絵」も、アンセルメ・マジックにかかると新鮮に感じます。勿論、DECCAの優秀な録音技術やヴィクトリア・ホールの響きの素晴らしさも手伝って、フレージングと楽器の音色がクッキリと浮かび上がってくる。DECCAの申し子 ― 子と云うより御爺さん ― FFSS STEREOの頂点がここにあるとでも言いたくなる。19世紀後半にパリで活躍していた、サン=サーンスの傑作交響曲。古典的な様式によりながら、色彩感に溢れたオーケストラとパイプ・オルガンの音響で壮麗さを演出した作品。アンセルメが見事に表現した名盤ですが、とりわけサン=サーンスはオルガンの重低音をとらえた優秀録音として名高いものです。

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