GB EMI ASD655 ジャクリーヌ・デュ=プレ ジャネット・ベイカー ジョン・バルビローリ ロンドン交響楽団 エルガー チェロ協奏曲 歌曲集・海の絵

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34-20172

商品番号 34-20172

通販レコード→英カラースタンプ・ドッグ盤

チェロは人の声に近いとされる。声楽曲と組み合わされたことを考える。現在でもこの曲の最高の録音の1つとしてレコード・ファンの間でも極めて人気のある一枚。 ―  天才女流チェロ奏者として期待を集めながら難病に冒され若くして世を去ったジャクリーヌ・デュ=プレが、その短かった活動期間に残した演奏のうち間違いなく筆頭の名演とされるもの。夫君ダニエル・バレンボイム指揮のフィラデルフィア管弦楽団による好サポートを得て作品に漂う悲しみをデュ=プレは十全に表現した。エルガーが戦争の惨禍を悼んで書いた悲しい旋律のひとつひとつが、このチェロ奏者の数奇な運命と重なり合い、胸に迫る。ちょうど病が発症しはじめたころの録音で、真の病名をまだ知らずにいた彼女の豪快でスケールの大きな演奏が堪能できる。1971年に発症。その診断結果は心因性のノイローゼだと言われ、不治の病とは誰も思わなかった。5ヶ月間の休息を得て録音したショパンとフランクの「チェロ・ソナタ」(ASD2851)が最後になった。デュ=プレの中古アナログレコードは安定した人気があり、英国盤は高価ですが、この盤はその中では比較的安価で手に入りやすい部類だから彼女の愛好家には嬉しい限りだ。本盤は、ジャネット・ベイカーが歌う歌曲集《海の絵》とのカップリングでのリリース盤。ここで歌っているベイカーも、まるでマーラーの《亡き子を偲ぶ歌》を思わせ、デュ=プレを偲んでいるようなコントラルトで共感を覚えます。ほかにエルガーの《チェロ協奏曲》とディーリアスの「チェロ協奏曲」を組み合わせたレコード(ASD2764)も発売されていたことからも、人気が高かったことがわかる。それで、プレス枚数も多かったのでしょうか。初版、2版、3版のアナログ盤が発売されました。エルガーは冒頭からチェロの見せ場で、デュ=プレの気迫溢れる激しい音が軸となりオーケストラが終始伴奏する感じなのだが、その伴奏もジョン・バルビローリの統一された指揮の下、オーケストラ(ロンドン交響楽団)も伸び伸びと歌い上げる。エルガーをサポートする上では万全な布陣で、耳を澄すますとバルビローリの居合いの唸り声が微かに聴こえるのは気合の証拠でしょう。デュ=プレも最高の出来で、短い人生を惜しむかのように聞こえる激しい気迫と卓越した技巧で圧倒的に迫ります。表紙のまだ少女のような20歳代の写真から、多発性硬化症のため42歳で生涯を閉じるとは誰が想像しえたでしょうか。余りにも早くこの世を駆け抜けていってしまったデュ=プレが最も得意としてきたのがエルガーの協奏曲。デュ=プレのために書かれたのではないかと思わせるほど、曲と一体となった激しくも美しい独奏は圧倒的で、バルビローリの指揮も最高級です。

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